掃除が気になる場所として真っ先に挙がるのは水回りです。
キッチンや浴室、洗面室、トイレといった場所は、水を使う場所である以上湿気が多いため、ほこりや汚れが定着しやすく取れにくいという特徴があります。
逆に考えると、ほこりや汚れがつきにくく取れやすい状態にすれば掃除の手間がかなり軽減されるということ。
ワークトップはステンレス、人造大理石、タイルなどが使われることが多いですが、組み合わせによって、接合方法が変わります。ワークトップを人造大理石にしてシンクをステンレスにすると、異素材なので接合部はコーキング材を使うことになります。コーキング材は年数の経過にそって劣化することは避けられず、また日々の掃除の仕方によってはカビが生えやすいです。掃除の手間が楽という視点を重視するなら、同素材でそろえるのがおすすめです。
加熱機器回りについても、五徳など部品が多いガスコンロに比べて、1枚のプレートしかないIHヒーターのほうが何倍も掃除は楽です。さらに正面や横の壁面をクロスではなくキッチンパネルで仕上げると、調理中にはねた油汚れがしみこまず、さっと取れます。
他の場所についても考え方は同じです。浴室なら、髪などをキャッチする排水溝部分の構造がシンプルで掃除しやすいプランにしたり、目地が多いタイルではなくパネルで壁面を仕上げるプランがいいですね。トイレの場合、汚れやすい便器回りの床だけフローリングではなくフロアタイルを貼ると掃除がらくになります。
汚れがつきにくい、そして取れやすい素材にすることで、掃除という家事はかなりの時短になると言えるでしょう!