収納スペースを物理的に増やすことはできますが、
そのスペースを使いこなせなければ意味がありません。
「使える収納」をめざすためにもっとも大切なことは、生活動線の近くに収納スペースを配置するよう考えるということです。
たとえば、「衣類はすべて寝室のウォークインクローゼットや個室のクローゼットに収納するものだ」と思いがちですが、玄関にハンガーパイプ付きの収納スペースを設けておけば、コートなどは玄関で脱ぎ着できる上に、コートについた汚れを家の中に持ち込まずにすみます。小さな子供をリビングで着替えさせる習慣があるなら、リビング内にコンパクトなクローゼットを設けておくとお世話しやすいですし、ソファについ積み重ねて見映えを損なうこともありません。駐車場からキッチンまでの動線のどこかに納戸やパントリーを設けておくと、まとめ買いした食材や日用品のストックの出し入れがスムーズでしょう。
そのモノを使う場所、もしくは使うために通る場所を示す生活動線の近くに、収納スペースを配置していくように工夫すると、とても使いやすい収納スペースになります。