新築した時から年数が経ってくると、ライフスタイルや家族構成などの変化によって家の中にあるモノの量が知らず知らずのうちに増えてくるもの。「収納スペースが狭い」「今の収納スペースの広さや位置では使いづらくなった」といった理由がリノベーションを検討するきっかけのひとつになることも少なくありません。
本当に使いやすい収納スペースを実現する場合は、押さえておきたいポイントがあります。収納スペースが狭いのではなく、「所有物が多い」か「収納スペースを有効に活用しきれていない」かのどちらかである可能性がとても高いからです。
収納スペースを増やす場合、増築をしないのであれば、住宅全体の床面積は変わりませんので、居住スペースを削ることになります。つまり、収納スペースを増やすためにリビングや寝室、個室の広さが狭くなるということです。ただし、狭小住宅など物理的に収納スペースを確保するのが難しい条件があれば、プランニングではカバーしきれませんので、所有しているモノの量を把握し整理することが優先順位としては高いでしょう。
所有しているモノを整理してから、どこに何をどう収納するか収納スペースのプランニングを考えていく、この順番を間違えないようにしましょう。