木造住宅の天敵というと、何を思い浮かべるでしょうか。
柱に住み着くシロアリ?それとも湿気によるカビ?
いずれも確かに木材の腐敗を招くことにはなりますが、
それらは、本当の原因ではありません。家屋の損傷を招く一番の原因は、腐朽菌という菌の繁殖です。
木材の表面が白っぽい色になって腐っていたら、2つの腐朽菌のうちの一つである白色腐朽菌が繁殖しているサインです。また、木材がバラバラに砕けている場合や細かく割れている時は、そこに褐色腐朽菌が繁殖している可能性が高いといえます。
放置すると、家屋の損傷を招いてしまい建物の寿命を短くさせてしまう要因となります。
腐朽菌が家屋の木材に繁殖することによって、共存関係にあるカビも繁殖します。カビは、シロアリの好む環境です。木材の腐敗でよく耳にするシロアリやカビが危険だと言われているのは、腐朽菌の繁殖が関係しているのです。
木材を腐敗させないための対策は、腐朽菌を繁殖させる環境(条件)をつくらないことです。特に湿気、水分には十分注意したいところですね。