ダイエットをしても、なかなか引き締まらないのが下半身。特に暖かい季節になり、服装が薄着になってくると、足のむくみやポッコリお腹などが気になります。下半身のシェイプアップには、腸腰筋（ちょうようきん）を鍛えることが効果的です。腸腰筋とは、腰椎や骨盤と太ももの骨をつなぐ、体の表面からは見えないインナーマッスルと呼ばれる深層の筋肉で、ボディーラインや姿勢、運動能力にもかかわります。
腸腰筋を鍛えるには、足を上げ下げするだけの簡単なエクササイズでOK。まっすぐ立ち、片足ずつひざを曲げてゆっくりと上げ下げします。サッカーのリフティングのような動きをイメージしてください。右足2回、左足2回と交互に上げて、10セット続けましょう。そんなに高い位置まで上げなくてもよいのですが、腰を落とさないように、体を上に引き上げるイメージで。足を上げるときに息を吸い、足を下ろすときにフーッと息を吐きます。頭を動かさないように心がけ、おへその下あたりに意識を持ってくるとバランスがとりやすくなります。ポイントは、ゆっくり行うこと。足をゆっくり上げ下げすることで股関節がしっかり動き、腸腰筋が活性化されます。座って行う場合は、硬めの椅子を使いましょう。
足を上げ下げするだけなので、あまり運動という感覚はなく、気軽に続けることができると思いますが、実は腹筋や背筋も使うので、姿勢を良くすることにもつながります。エクササイズを続けていくことで、インナーマッスルが鍛えられ、アンチエイジング効果や体の回復力も高まります。下半身のシェイプアップとともに、健康な体づくりのために、ぜひ毎日のエクササイズに取り入れてみてください。
