防災意識が高まり、日ごろから万一に備えて準備をしているという方も多いのではないでしょうか。

最近では避難所ではなく、在宅避難を選択するケースも増えているので、自宅に備えがあると安心です。ただ、困るのが収納の方法。主に非常食について、上手にストックするアイデアを紹介します。

非常食は最低でも3日分、できれば1週間分備蓄することが望ましいとされています。家族の人数分を用意するとなると収納場所に困りますが、普段使う物ではないとはいえ、いざという時にすぐに取り出せないようでは意味がありません。棚や納戸、押入など、収納の手前のほうに場所を確保しましょう。水など重さのあるものはキャスター付きの台に乗せておくと便利です。

意外にお勧めなのが、旅行用のスーツケースの中。頑丈なので保管に最適で、キャスターも付いているので出し入れがしやすいというメリットがあります。備蓄している食料の内容と数、賞味期限をメモして目につくところに貼っておけば、期限切れなどの心配もありません。

また、非常食だけを1週間分備蓄するのも大変なので、日常的にストックしている賞味期限の長い食品を非常食の一部として考えるとよいでしょう。1人分ずつポリ袋に入れて湯せん調理するという調理法が注目されていて、カセットコンロを常備していれば停電時でも温かい食事が食べられると、さまざまなレシピが考案されています。ポリ袋に米を入れて湯せんで炊いたり、具材と一緒に湯せんしてパスタを作ることも可能です。

日常的に食べている物であれば、非常食と違って安心感も生まれます。非常時にはインターネットで検索できない可能性もありますので、ぜひ一度試して調理法をマスターしておきましょう。