「夜10時~2時の美容のゴールデンタイムに寝ると美肌になる」という説を聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。実はこれには医学的な根拠はありません。本当に大切なのは「最初の3時間に質の良い眠りについていること」です。
成長ホルモンは、眠ってから3時間のうちに多く分泌されます。成長ホルモンは、肌の新陳代謝を促し、肌トラブルを解消してくれる美容に欠かせないもの。睡眠不足で肌荒れしてしまうことは誰しも経験していると思いますが、入眠して3時間にしっかり眠れていることが大切。朝、目覚めたときにスッキリしていない人は、眠りの質が悪いと考えてほぼ間違いありません。
眠りの質を良くするには、眠る前のホットミルクがオススメ。温かい飲み物は体内の温度を上げてくれます。そして、その体内の温度が下がり始めるタイミングが自然な眠りに入るポイントなのです。
なぜホットミルクかというと、牛乳にはトリプトファンというアミノ酸が多く含まれています。トリプトファンは、セロトニンとメラトニンをつくり出す唯一のホルモン。セロトニンは“幸せホルモン”とも言われ、リラックスや安心感がもたらされて眠りにつきやすくなります。また、同じくメラトニンも睡眠作用があり、さらにアンチエイジング効果による美肌も期待できます。牛乳に多く含まれるカルシウムにも、イライラや興奮を静めてくれる効果があるので、眠る前にぴったり。脂肪分が気になる人は、低脂肪牛乳でもOKです。ぜひ、寝る前のホットミルクを習慣にしてみるのはいかがでしょうか。