鏡のうろこ汚れを落とすには、「削る」方法と「溶かす」方法があります。
「削る」方法
「削る」とは、研磨材を使って汚れを取り除いてしまうことです。鏡に傷をつけないように、専用の研磨材を使用します。鏡の研磨用としては、人工ダイヤモンドや精密機器部品の研磨などに使われるアルミナを配合したスポンジやシートが、各メーカーから販売されています。100円ショップで取り扱われている商品や、スポンジなどにつけて使うクレンザータイプの研磨剤もありますので、ぜひ、試してみてください。
「溶かす」方法
「削る」に抵抗を感じる方や、削ってみたが汚れが残ったという方は、洗剤などで「溶かす」方法を試してみてください。
うろこ汚れの原因であるカルシウムなどはアルカリ性です。アルカリ性の汚れを中和して溶かすには、酸性の洗剤が有効です。
浴室用の洗剤でも、中性やアルカリ性のものではうろこ汚れを落とせません。ラベルの表示をチェックして、酸性の液性を持つものを選びましょう。酸性であれば、洗剤以外でもお酢やクエン酸などで代用できます。水を混ぜ、スプレーボトルなどに入れて使用しましょう。ただし、お酢を使う場合、すし酢や果実酢など、調味料やうま味成分が多く含まれているものは汚れ落としには不向きです。
より効果的に溶かす方法としては、鏡の汚れを軽く洗ってから、酸性の洗剤やクエン酸水を汚れに直接スプレーするか、キッチンペーパーなどに浸して貼り付けます。乾燥を防ぐためにその上からラップをして、汚れの程度に応じて数十分から半日程度そのままにします。酸の成分が浸透して、うろこ汚れが柔らかくなったら、スポンジなどでこすり落として洗い流しましょう。