普段意識せずに行っている呼吸とは違って、腹式呼吸とはお腹を使って意識的に行う呼吸法です。
お腹の中に空気を入れて、全部吐き出す。それを繰り返すことで、お腹まわりの脂肪や筋肉が刺激されるだけでなく、体全体を使って呼吸するので、滞りがちな血液やリンパの流れが良くなって体が活性化します。
便秘や冷え性の改善、ダイエットにも効果があります。1日2分間、腹式呼吸でゆっくり息を吸ったり吐いたりするだけで代謝が上がってきます。特におすすめなのは、お風呂に入る前。入浴時に体が温まりやすく、汗もかきやすくなるので、さらに効果が高まります。
また、腹式呼吸にはリラックス効果もあります。イライラやストレスによって乱れた自律神経が、ゆっくりと腹式呼吸を繰り返すことで、だんだん整えられます。
寝つきが悪い人や眠りの浅い人は、眠る前にベッドに横になった状態で実践してみてください。副交感神経がはたらくことで、眠りにつきやすくなります。
最初はうまくできないかもしれませんが、ポイントは力を抜いてゆっくり行うこと。毎日の習慣に取り入れて、身体も心も美しく整えましょう。
“腹式呼吸”のやり方(所要時間 約2分)
呼吸が早いと、お腹に空気が入っていきません。肩の力を抜いてゆっくり行いましょう。
❶お腹に手を置き、お腹をへこませるイメージで、手をグーッと押しながら6秒くらいかけてゆっくり息を「ふーっ」と吐きます。
❷すべて吐き切ったら今度はお腹を膨らませるイメージで、6秒くらいかけてゆっくり息を吸います。
❸①と②を10往復程度行います。