長引くコロナ禍、近年多発する自然災害など、日常生活に不安を感じることが増えているように感じます。いざという時に自宅で数日過ごすことができるように、日持ちのする食料品や日用品をまとめ買いするようにしているという方も多いでしょう。

　家にストックがあることはとても心強いと思いますが、困るのが収納です。床に積んでいると、散らかった印象に見えるだけではなく、災害時にぶつかってケガをしたり、避難時の妨げになるなど、防災対策のはずが、逆に安全を脅かすことにもなりかねません。

　購入したものは、まず収納する場所を確保することが大切。余裕がない……とお困りの場合は、収納の中のものをすべて取り出し、今の暮らしに必要なものから優先順位をつけて、本当に必要なものを選び出しましょう。自然と収納に余裕が生まれるはずです。

　食料品には「ローリングストック」という考え方が有効です。備蓄用の食料というと乾パンのようは非常食を思い浮かべる方もいらっしゃると思いますが、缶詰や乾麺、レトルト食品など日常的によく食べるものの中で、日持ちのするものもストックに向いています。収納できる量を把握したうえで、いつもより少し多めに購入し、ストックしてあるものを毎日の食事の中で消費したら、なくなった分を新たに買い足していきます。そうすると定期的にストックが入れ替えられていくので、賞味期限切れの心配もなくなります。普段の食料品と非常時の食料品を兼用できるので、収納する量も減らすことができます。

　このストック方法は、電池や置き薬など使用期限のあるものや、トイレットペーパー、マスク、ウェットティッシュなどの日用品にも応用できます。上手にストックして、いざという時に備えましょう！