頭が痛い、寒気がする……など、身体の調子が悪いときに具体的なサインがあらわれていれば、薬を飲んだり、病院に行ったり、すぐに対応することができます。でも、病気によっては自覚症状がほとんどないケースがあります。早期に発見して対策をするには、定期的に検査を受けるように心がけましょう。

高血糖に気が付かずに放っておくと、糖尿病となり、神経障害や網膜症、腎症などさまざまな合併症を引き起こしてしまいます。

糖尿病の代表的な症状としては、のどが異常に乾いて水を多量に飲む、尿の量や回数が増える、体重が減る、といったものがありますが、具体的にこのような症状があらわれるのは、血糖値がかなり高くなり、糖尿病がある程度進行した段階。早期に発見するには、定期的に血糖検査を受ける必要があります。また、糖尿病と診断されてからも、定期検査は不可欠。血糖値の状態を常に把握し、糖尿病の症状や合併症の進行を防ぐように気を付けなくてはなりません。

血中コレステロール値に異常があっても、自覚症状はほとんどありません。

そのまま治療することなく進行すると、動脈硬化を促進し、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こし、命にかかわる事態に陥ります。また、コレステロール値は、症状のあらわれにくい“沈黙の臓器”と呼ばれる肝臓や腎臓の異常の発見にも役立ちます。同じ医療機関で1年に1度は血液検査を受けて、コレステロール値の変化に問題がないか確認するとよいでしょう。

年に一度はしっかりと自分の体と向き合う日を作ってあげましょう！