一度、用意するとそのままになりがちな防災グッズ。
気がつくと水や食料品の期限が切れていた、ということも……。
実は、普段使いの食料品も、保管方法を工夫すれば“非常時の食料”として活用できます。
そこで、手軽にできる「ローリングストック」という収納の仕方をご紹介したいと思います。
文字通り、ストック(備蓄)したものをローリング(回転)させる方法です。
ストックしているモノを食べたら食べた分だけ補充し、常にストックを持っておく、というやり方です。
非常食はバリエーションが少なく、必ずしもおいしいとは限りません。
しかし、レトルトカレーやツナ・サバ・豆・フルーツなどの缶詰、インスタント食品など、日ごろから食べ慣れているものなら、“まさかの時”でも安心です。
日持ちがするものなら、ストックしておいても期限を切らして捨てるようなことにはならず、うまくローリングさせられるでしょう。
また、収納で気をつけたいのは、食料品という理由で、キッチンにすべて置かないこと。
「すぐ使うもの」と「ストック品」で分けて考えます。
すぐ使うものは調理台の下の引き出しなどにしまうと、必要な時にサッと取り出せるので、調理の動作がスムーズに。
ストック品は「どこに何があるかが把握でき、必要になった時にすぐに取り出せる」ことが大事。
納戸や吊戸棚などの多少、不便な場所に置いても問題ありません。
空き箱や100円均一のかごなどを使って仕切りを作り、立てて収納すれば、食材同士が重ならず、出し入れのしやすさもアップ。
さらに、カレーやパスタソースなどのパックは、上のほうに賞味期限を書き足し、その面が見えるように立てて収納すれば、在庫の確認と一緒に賞味期限もチェックできるので一石二鳥です。